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要旨

  • 米国、日本、ドイツ、英国で国債利回りが急上昇した。中東での戦闘に一部起因するインフレ懸念の再燃が背景にある。
  • ジョン・ターナス氏がティム・クック氏の後任としてアップルのCEOに就任し、ウーバーは3300人を削減、アマゾンは広告オークションをめぐる訴訟に直面した。
  • ユーロ圏のインフレ率は8月に3.3%に上昇し、9月10日のECB会合を控える中、ブラジル経済は第2四半期に0.5%成長した。

この世界ビジネス速報では、国債の急落、高まるインフレ圧力、アップルの経営トップ交代、ウーバーの大規模な組織再編を中心に、アマゾン、アンソロピック、SHEIN、SLBの動きも取り上げる。

東京で10年物日本国債の利回りを示すスクリーンの前を通り過ぎる通行人
写真:シャッターストック

インフレ懸念の再燃で債券利回りが急上昇

中東での戦闘激化などを背景に投資家の間でインフレへの懸念が再燃し、国債が再び大きく売られて利回りが上昇した。

米国10年国債の利回りは4.8%を上回り、3年ぶりの高水準となった。日本の10年債利回りは1996年以来初めて3%に達し、ドイツ10年債利回りは2011年以来の高水準となった。英国10年債利回りは5.2%を上回って上昇し、2008年以来の最高水準となった。2022年にリズ・トラス氏が国債市場の混乱などにより首相の座を追われた当時をも上回っている。

4.8%
米国10年債利回り・4.8%超
3%
日本10年債利回り
5.2%
英国10年債利回り・5.2%超

ケビン・ウォーシュ氏はジャクソンホールに集まった中央銀行関係者を前にした基調講演でタカ派的な姿勢を示した。米連邦準備制度理事会(FRB)の議長は、インフレ抑制には「やるべき仕事が残っている」と述べ、市場は次回会合での利上げの可能性も含め、利上げが視野に入ったと受け止めた。

ユーロ圏のインフレ強まり、ECB利上げの公算高まる

ユーロ圏の8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.3%上昇した。7月は2.9%上昇だった。インフレの高まりにより、欧州中央銀行(ECB)が9月10日の会合で再び利上げに踏み切る公算が一段と高まった。ECBは6月に0.25ポイントの利上げを実施している。

大統領選を前にブラジル経済が成長

ブラジル経済は第2四半期に前期比0.5%、前年同期比2%成長した。この国内総生産(GDP)統計は、10月4日の大統領選前では最後の発表となる。

SHEINが香港に上場、フランスはファストファッション規制へ

SHEINの株価は香港証券取引所での初日の取引を小幅安で終え、翌日には急落した。超低価格衣料品販売の同社は、新規株式公開(IPO)での評価額が260億ドルとなり、公開会社化を目指し始めた4年前の評価額のごく一部にとどまった。

一方、フランスはSHEINやTemuなどの格安ファストファッション企業への課徴金の適用を開始した。支持者によれば、環境負荷の高い使い捨て衣料を市場にあふれさせるビジネスモデルでの販売抑制を狙った新法の一環だという。

ターナス氏の時代へ:アップルがCEO交代

ジョン・ターナス氏がティム・クック氏の後任としてアップルの最高経営責任者(CEO)に就任した。製品へのAI導入という険しい道のりのさなかでかじ取りを担う。折りたたみ式iPhoneも近く投入される見通しで、同社にとって最も重要な製品では過去最大の変更となる。

さらにアップルは、営業秘密を盗んだとしてオープンAIと法廷で争っている。係争の中心は、元アップル社員のオープンAIによる採用だ。オープンAIは、社員は「AI導入に苦戦するアップルのような会社を辞め、刺激的なスタートアップに移る自由がある」と主張している。

組織再編でウーバーが人員の10%を削減

ウーバーは事業の大規模な再編に着手し、3300人、世界の従業員の約10%を削減する。対象は主に管理職だ。最高経営責任者(CEO)のダラ・コスロシャヒ氏によれば、この10年間の急成長で組織が肥大化しており、主力事業のライドシェアやデリバリー、ロボタクシーへの投資拡大に向けて効率化が必要だという。

またリモート勤務が可能な従業員を全従業員の1%に制限する。ウーバーはニューヨークのオフィスを拡張した。同地はサンフランシスコの本社以外では最大の拠点で、より多くの人員を受け入れる。

広告オークションをめぐりアマゾンを提訴

米連邦取引委員会(FTC)と22州はアマゾンを提訴し、同社がウェブサイトとモバイルアプリ上の広告掲載枠のオークションを「ひそかに」操作し、120万社の広告顧客から200億ドルを「違法に」得ていたと主張した。アマゾンは、この訴えは「見当違い」だと述べたとされる。

AIとデータセンター:アンソロピックとSLBの取引

データ処理能力の拡大に向けたAI企業による最新の取引では、アンソロピックがエヌビディアが出資するクラウドコンピューティングサービスのラムダに350億ドルを支払ったと報じられた。報道によれば、合意の一環としてエヌビディアがテキサス州の新データセンターのリースを保有するといい、半導体企業がAIインフラへの資金支援を行う最新の事例となった。

SLBは冷却・熱伝達技術を手がけるケルビオンを41億ドルで買収することで合意し、データセンター事業を拡大した。世界最大の油田サービス会社として知られるSLBは、電気室やサーバーホールなどデータセンター向けのプレハブ設備も製造し、現地で組み立てている。ケルビオンは機器を冷却する技術を提供する。SLBの米国におけるデータセンター事業の売上高は昨年121%増加した。

笑ってカメラに:ダイソンの499ドル歯ブラシ

カメラ内蔵の世界初となる電動歯ブラシが発売された。ダイソン製のCameraJetは、虫歯や口内炎を確認するために口内を点検できるほか、AIアルゴリズム(もちろん)を使って歯間の微小な隙間に洗口液を噴射する。「無重力タンク」は他社のフロス製品より優れているとダイソン側は主張する。価格は499ドルで、歯を白く保つために従来型の歯ブラシを好む人もいるかもしれない。

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